日本文化学科では、2009年(東京都高校国語)・2010年(群馬県中学社会)とつづけて公立学校教員採用試験の合格者が出ました。これは教員になりたいという夢をもって日ごろから勉強を続けてきた彼女たちの努力のたまものです。学生たちにとっても、わたしたちも頑張れば夢が叶うんだ、という大きな励みになっているようです。
そうした学科の雰囲気を大切にしたいと思い、教員の間では、教員採用試験にむけて日ごろ勉強にはげむ学生たちに何とか協力できないものかと考え、立ち上げたのが教採試験対策講座です。
この講座は、大学の正規の授業とは異なり、教員志望の学生が採用試験の合格を目指して自主的に勉強する場として位置づけ、それを学科の教員がサポートするという形で進めています。講座のモットーは、「あくまで実践的に！」で、合格実現に目標を絞り込んでいる点です。具体的には、苦手な人が多い時事問題や一般常識に強くなることに焦点をしぼって、実際の採用試験問題をみんなで解きながら教員から解説を受けるという一般教養ゼミ、新聞を読んで討論しながら理解を深める新聞ゼミを二つの柱にすえて、それぞれ毎週１回開催しています。また、この講座の内容は一般企業を志望する学生にとっても、筆記試験対策として役立つものです。教員志望者に限らず、公務員・一般企業を志望する学生も積極的に参加しています。