女性キャリア学科(現代ビジネス学科)が
メディアで紹介されました
女性起業論 テレビでの放映
広報取材2001年度
インターンシップ WEBによる紹介
広報取材2001年度
公報取材2003年度
広報取材2004年度
広報取材2008年度
学科全体 WEBによる紹介
広報取材2002年度
ビジネスプラン・コンペ 広報取材2002年度



学科全体の広報取材2002年度
1.日刊工業新聞(2002年9月30日)
  改革本番(大学トップに聞く) 「女性起業家育成へ学科新設」

 来年4月、創立70周年を迎える聖徳学園。「保育の聖徳」の名称は商標登録されており、ブランドは確立されている。幼児・女子教育を中心に幼稚園から大学院まで一貫体制を築く。それまでの短期大学に加え、90年に開学、3855人が学ぶ聖徳学園では「時代時代にふさわしい女子教育がある」(川並弘昭学長)との考えのもと、新たな取り組みに力を入れている。

●学科新設や教育方法の改革に積極的ですね。

 「現代ビジネスや生活文化学科を相次いで新設しており、来年4月には外国語学科がスタートする。学部で区分けするとタテ割りの弊害が出るため、すべての学科を人文学部内に収容、横断的に学べる体系にしている。学生による授業評価も95年から実施。学生からの意見を基に教員や事務局で構成する『自己点検・評価委員会』を通じて、授業の充実と改善を図っており、結果は冊子にして閲覧できるようにしている」

●現代ビジネス学科は狙いが明確です。

 「経営ノウハウを習得し起業家養成に照準を合わせた企業マーケティングや、グローバルに活躍する人材を育成する国際ビジネスなどのコースを設け、学生が目指す方向に合わせて選択するシステムにしている」
「3年次には6ヶ月間のインターンシップを実施している。長期間の実践でしか得られない力や感覚を学生時代に養うことは不可欠と判断して踏み切った。また、この学科の延長線上に位置するビジネススクールを2〜3年のうちに大学院内に設置する構想がある」

●従来の聖徳のイメージとは少し違いますが。

 「確かにそうだ。急速な社会変化で女性の役割が変わってきている。男女は同権だが、決して同質ではない。自らの創造力で起業できる女性の育成が急務と判断して設置に踏み切った。女性は同性を見る目が非常にシビア。共学にはない環境が生かされ、力が養われる」

●具体的な成果は出ていますか。

 「一期生がまだ3年次ということで実質的な判断はできないが、昨年、川崎市主催の『大学発ビジネスプラン・コンペかわさき2001』に参加したグループが入賞するなど、期待できる芽は出てきている」

●聖徳学園が今後目指すものは。

 「時代に適応した改革はもちろんだが、根底は変わらない。礼儀や道徳を身につけた女性を育てる創立当時からの理念である『和の精神』を堅持しつつ、幅広い知識を備えた人間教育を展開する大学づくりを目指す」
(聖徳大学学長 川並弘昭)


インターンシップの広報取材2003年度
1.朝日新聞(平成15年12月16日)
  研修か労働か 報酬巡り格差 幅広い学生のインターンシップ

  「即戦力」「就職に直結」

 千葉県松戸市の聖徳大学人文学部の現代ビジネス学科は、3年生に必須科目で半年間のインターンシップを課す。今年度は44人が建設会社や市役所などで就業体験中だ。

 月2回の登校日以外は就業規則通りだが、「学ばせてもらうことが前提なので無報酬」(齋藤良雄インターンシップ室長)という。交通費や昼食代も原則として出ない。

 齋藤良雄室長は「就職率アップにも寄与している」と効果を話す。昨年度の体験者47人のうち、約1/3がインターンシップ先に就職した。


インターンシップの広報取材2004年度
1.労基旬報(平成16年4月15日、4面)
  半年間の研修に効果大 聖徳大学(千葉県松戸市)

 同大学では、人文学部現代ビジネス学科に限り、半年間のインターンシップが必修科目となっている。研修は、第三年次後期に実施されており(平成17年度より前期に実施)、受け入れ企業は、数十社。企業の開拓、導入についてはインターンシップ室が受け持っている。研修は、創立当初から半年間と制定されているため、企業の選定や導入については目立った問題もなく、順調という。

 研修先の企業について、学生の希望は受け入れる方向だが、基本的に1企業に1人としているので、希望学生が重複した際は、取得資格の有無や成績順で選定しているという。

 同大学でのインターンシップ研修は、女性起業家や即戦力となる社会人育成を目的としているため、学生の研修に対する意欲や意識も高く、「就職活動とインターンシップは切り離して考えていただいて構わないと企業に説明をしてはいるが、研修中に学生が取組むテーマや実績・技量が見込まれ、就職が内定する学生も多い」という(齋藤良雄インターンシップ室長)。

 長期間の研修のメリットについて同室長は「半年間に最低2部署の業務を体験させていただくよう企業に申し入れています。これにより、担当業務のほか、他部署との連携や仕事の流れがわかる」また、「社会・人間関係を広く学べ、社会性が身につく」という。

 事前教育は徹底して実施しており、ワードやエクセルといったオフィスで使う頻度の高いソフトの習得、ビジネスマナーの一環として秘書検定2級の取得は必須。「英検のレベルをリクエストする企業もある」という。

2.東京新聞(平成16年6月16日、30面、TOKYO発)
  みんな就職 教えます 聖徳大・多摩大の『就業教育』

 教養主義から実学主義へ、大学のイメージが変わりつつある。即戦力の社会人となるために、「就業教育」に力を注ぐ大学もある。それゆえ“氷河期”であっても、学生の就職率が高いのが強みだ。聖徳大学(千葉県松戸市)と多摩大学(東京都多摩市)の取り組みから、様変わりする大学教育の一端をのぞいてみよう。

 何しろ九月になると、聖徳大学では現代ビジネス学科の三年生の姿が半年間もキャンパスから消えてしまう。企業へ長期のインターンシップに出るからだ。就業体験を積む制度である。

 「企業への半年間のインターンシップは必修科目なのです」と、同大インターンシップ室の斎藤良雄室長はいう。

 「航空会社やデパート、ホテル、銀行…、昨年は四十四人の学生を三十七社の企業に受け入れてもらいました。勉強ですから、もちろん無報酬。その期間中、学生は毎週、仕事の感想をメールなどで報告し、大学には月二回登校するだけです」

 同学科の学生は、一年生のときから、ビジネスマナーやパソコンの講習を受け、研修に備えた技術とマナーを身に付ける。

 文部科学省の調査では、46%の大学が単位認定を行う科目としてインターンシップを実施しているが、半年以上の長期にわたる実施ケースは1・7%にすぎない。長期間の研修ではアカデミックな教育は受けられず、労働との境目がつかなくなる恐れもある。だが、斎藤室長はいう。

 「アルバイトは単純作業ですが、インターン学生は、幅広い仕事を体験します。半年もの長期だからこそ、それらの体験が身に付き、就職後も企業の即戦力となる訳です。今春の同学科卒業生は就職率約100%、インターン先へ、そのまま就職した者も約30%にのぼります」

 ある三年生(20)は「就職にも有利だし、社会勉強にもなる。企業での研修は楽しみ」という。

 多摩大学も「ほぼ100%」という高い就職率をPRしている大学で、25%の学生が「就職率が高い」という理由で入学してくる。経営情報学部だけの単科大学で、「氷河期」が続く中、今春の卒業生も97・9%という実績がある。

 ここでは学生とゼミ担当教員、就職担当者との綿密な連携で、就職活動を支援する特徴がある。

 「一学年三百人という小規模ですから、一人の学生との個別面談は、五回から十回にのぼります」と同大学就職グループの川手雅人課長はいう。

 「三年生の段階から『自分は何がしたいのか』を面談で考えさせます。当初はあえて就職テクニックの話はしません」

 三年生の七月から就職ガイダンスを行い、九月には適性検査、十月にはエントリーシートを書く模擬テスト、年末にかけゼミ担当教員とともに進路確認をしたうえで、翌一月半ばごろから、就職活動に入るという。

 「何がやりたいのか分からない学生には、あえて『絶対に譲れないもの』を考えさせます。例えば、『東京から転勤したくない』とか、『土日は休みたい』とか…。問答を繰り返すうちに、自分を発見していったりするのです」

 ゼミ担当教員が、学生と一緒に企業見学に出かけたり、合宿に企業人を呼んだりもする。

 もっとも、こんなやり方に「まるで就職予備校ではないか」という冷ややかな見方もあろう。だが、同大学の野田稔助教授はこう反論する。

 「大学が高等教育の最終ステージである以上、豊かな職業人生活を送る能力を身に付けさせ、学校から職場へ学生を送り出すことが、大学の最大使命だと思っています」

 組織論のゼミでは、日常的に学生たちとディスカッションしたり、学生一人に年間四、五回も本格的なプレゼンテーションをさせる。

 「論理的な思考能力とコミュニケーション能力は、生涯必要とされるからです。大学とはカルチャーセンターではなく、『就業教育』の場であるべきです。諸外国の大学もこの十年で、その方向にかじを切っています」(野田助教授)

 俗世間から超越した「象牙の塔」も、遠くなりにけり?

 文・桐山桂一


インターンシップの広報取材2008年度

1.電通育英会の機関誌 IKUEI NEWS(2008年1月、vol.41、p.23)
  インターンシップで何を学ぶか 事例5
  意識を変える「必須長期インターンシップ」聖徳大学現代ビジネス学科インターンシップ

半年に及ぶ長期インターンシップを必須化している聖徳大学の現代ビジネス学科。
女子大では他に類を見ないこの取組が目指すものは一体何なのか。
また、半年間のインターンシップを経験することで、学生はどう成長するのか。
現代ビジネス学科の真壁学科長と、2人の学生にお話を伺いました。

実社会の経験が「学びの意識」を転換する

 聖徳大学の現代ビジネス学科(08年より「女性キャリア学科」に改称)では、3年次の前期から全学生が一斉にインターンシップに入ります。期間は半年。学生でありながら企業の一員として働き、社会経験を積む絶好の機会となっています。

 その目的について、現代ビジネス学科の真壁哲夫学科長は「学生たちの意識革命」としています。

 「学生たちには、小学校から高校までの教育を通じて、学び=教えてもらうこと、という図式が出来上がっています。ところが実社会はそうではない。答えがないところで問題を発見して、そこで適切な答えを導き出すような訓練をしなければなりません。そうしたことを、教員が教えるというのでは従来の図式。学生が自ら気付いてこそ価値がある。そのためには、この半年間の必須のインターンシップは良い環境だと思います」。

 実際に、インターンシップ期間に入って1ヶ月ほど経過すると、「学生たちの顔つきが変わる」といいます。

 「社会人らしい雰囲気にがらっと変わります。社会に出ることで、対人関係の自信が付くのでしょう」。

 また、意識の変革が起こることによって、半年後に大学に戻った際にも、さらにその先の人生のキャリアでも、様々な苦難を乗り越えていく力が身に付くことを大学側は期待しています。

半年間の社会経験で得られる自信

 では、学生はこの経験を通じて何を学んだと感じているのでしょうか。

 小山喜子さん(現代ビジネス学科3年)は、「社会人としてのマナーを身につけること、電話応対ができるようになること」を目標に掲げて、大手飲料メーカーでのインターンシップに臨みました。

 「主に人事総務部で仕事をさせていただきました。他にも秘書室、総務、広報、営業などを見学させていただきました。一つの同じ仕事をずっと続けるアルバイトと違い、色々な部署を見せていただけたので、とても勉強になりました。電話対応についても、最後には社員の方から『安心して任せられる』と言っていただけて、自信になりました」。

 現代ビジネス学科では、1年次に「女性起業論」という科目を開講しています。これは、様々な分野で活躍する女性経営者を招き、その体験談を通じて起業や経営に関する理解を高めるというもの。武井愛美さん(現代ビジネス学科3年)は、この科目で講義をした人材派遣会社の社長に感銘を受け、その会社をインターンシップ先として選びました。

 「憧れの社長の下で働いてみたい、という気持ちがとにかく強かった。仕事内容は、セールスプロモーション部というところで、主に派遣スタッフの方や、新しく応募してきた方の対応などを行っていました。最初の三週間くらいは新人の方と一緒に新卒研修を受けさせていただいて、それが半年間を乗り切る大きな力になりました。ただ、仕事をするだけがインターンシップの目的ではないと思います。そこから何を学び取れるか、ということが大切だと感じました」。

異世代コミュニケーションで広がる視野

 半年間という長い期間を豊かなものにするためには、社内でのコミュニケーションが欠かせません。小山さんは、そのことで人間的に大きく成長したと実感しています。

 「会社にいらっしゃるのは、今まで関わりのなかった年代の方ばかり。最初はあまり話す内容が見つからなくて困りましたが、共通の話題を見つけるために新聞を読むようになりました。そうすることで視野が広がったというか、今までは自分の興味のあることしか見てこなかったのですが、それだけではだめだということがわかりました」。

 現代ビジネス学科のインターンシップの効果は、ほぼ100%の就職率として如実に現れています。しかし、「それだけではない」と真壁学科長。

 「就職活動への取り組み方自体が、インターンシップを経験していない学生とは異なります。一度社会の厳しさを経験しているせいか、採用面接で落とされたくらいではへこたれない。また企業を選ぶ基準も、社風や社員の人柄といった、より現実的な見方ができているようです」。