HOME > 心理教育相談所レポート > コーチング心理学に学ぶ

心理教育相談所レポート

 心理教育相談所の主催・参加したイベントや講演会などのレポートをお届け致します。

【2013/07/06】

コーチング心理学に学ぶ

 平成25年7月6日(土)に、第5回目となる聖徳大学心理教育相談所主催講演会「コーチング心理学に学ぶ~時代に合った人づくり~」を開催いたしました。

 関西学院大学名誉教授、関西福祉科学大学名誉教授であり、関西学院大学アメリカンフットボール部の元監督でもある武田建先生を講師にお迎えしました。武田先生は、アメリカンフットボールのご指導のご経験から、子どもや部下のやる気を高めるようなコミュニケーションの方法についてお話されました。

 私たちは、教師や上司、親という立場になると、生徒や部下、子どもの悪い行動を減らそうとして、ついつい叱ることが多くなってしまいます。しかし、叱るだけでは効果はなく、何をしてほしいのか、わかりやすく具体的に伝えることが大切だそうです。また、良い行動をしたときには褒めず、困った行動をしたときだけ叱る。これでは、逆に悪い行動を増やしてしまうことがあるそうです。

 武田先生は、「オペラント条件付け」を応用することについてお話されました。
 オペラント条件付けとは、「ある行動を起こしたときに、何かご褒美を与えられると、その行動が増える」という学習のひとつです。

 コーチングは、この「オペラント条件付け」を、部下や子どもの指導に応用します。

 一番簡単なご褒美は、「褒める」ということです。
 褒められると、「またやろう」という気持ちになります。
 そして、ご褒美をもらった行動は繰り返されます。

 しかし、なかなか褒めるべきところが見つからない、ということもあります。そんなときは、その人たちがご褒美をもらいやすい課題、達成しやすい目標を与えると良いそうです。ひとつの目標でも、それを少しずつ区切れば、達成しやすくなります。そして、だんだんと目標を高くしてくのだそうです。

 しかし、褒めてばかりいると、相手も褒められることに慣れてしまって、褒められないと何もやらないようになるのではないかという心配が出てきます。
 武田先生によると、ある一定のレベルに達したら、褒めるのに必要なレベルを少しずつ上げていくと良いそうです。そうすると、褒める回数も自然と減っていき、なおかつ望ましい行動も、どんどん増えていくそうです。

 「小さな子どもの歯磨き」という行動を例にあげると、まずは歯ブラシを口に入れただけでも褒める、次に少しでも磨けたらほめる、最終的にはしっかりと磨けたときに褒める、というようにするそうです。

 武田先生のユーモアあふれる軽妙な語り口で、人の育て方についてとても楽しく、わかりやすく学べる講演会となりました。アンケートからは、仕事や子育てにすぐにでも役に立つ、という意見が多く、大変満足度の高い講演会となりました。

 ご参加いただいた皆様、ありがとうございました。

心理教育相談所レポート一覧ページ